発電機で使いたい電気機器は何ですか?
照明?電気炊飯器?ドリル等の電動工具? それともパソコン?
電気機器の消費電力(W)の数字を単純にそのまま発電機の出力(VA)に置き換えて発電機を選ぶと、機器によっては正常に動作しないということがままあります。電気や電気機器、発電機の特性をよくご理解のうえ 使用目的に合った最適の機種をお選びください。
1秒間に消費される電気の量を電力と言い、(W)ワットという単位で表します。
電力は電圧(V=ボルト)と電流(A=アンペア)の積で表すことができます。
電圧も電流も一定の「直流」の場合はこれで良いのですが、電圧と電流が時間とともに変化する「交流」の場合、 供給される電力の全てが有効に使われるものではありません。 交流の場合は、電力を表す単位がW(ワット)の他にもうひとつありVA(ボルトアンペア)と呼ばれます。 W(ワット)は有効電力、VA(ボルトアンペア)は皮相電力とも呼ばれます。 有効電力(W)は単に電圧(V)と電流(A)を掛けた皮相電力(VA)に有効に使われない部分を考慮した係数を掛けたものとなります。すなわち、
係数の部分は使用する電気機器により異なりますが、発電機を使用する場合、 多くの機器では表示されている消費電力(W)より大きな(1~4倍の)出力(VA)が必要となります。モーターを使う電気機器などでは、特に動き始めに大きな電力(起動電力)が必要で、 機器に表示の消費電力(W)の3~4倍の出力(VA)の発電機が必要になります。
日本では、電力会社から家庭に供給されている交流の電気の周波数は、富士川、信濃川、糸魚川付近を境に東日本が50Hz、 西日本が60Hzとなっています。(一部混在地域有り)発電機の選定の際には、ご注意ください。